俺の考え。
大前研一氏の書いた「日本の論点2016〜17」を読んでみて・・・
恥ずかしいことに大前研一氏のことはこの本を読むまで知らなかった。
日本や世界の経済にとても詳しく、内容も比較的分かりやすいため世の中の情勢を理解しやすかった。
取り上げたい内容はたくさんあるのだが、その中でも一番考えさせられたのはバイトのことである。
今、企業では人手不足が叫ばれているが実はそうではない。企業は賃金を上げれば人手を確保することはできるからだ。賃金を上げて潰れるような会社はもとから需要と供給のバランスが取れていない。
マーケットメカニズムの中で生き残るということは提供する商品の価値と値段のバランスが取れていることを言うのだ。
バランスが取れている企業だけを残したら、外食やファストフードの店舗数は半数以下となるだろう。それでも、餓死する人が出ないのはコンビニ弁当などの格安の商品が溢れているからだ。
ここまでが本の内容の一部をまとめ、引用させてもらった部分だが、僕は定食屋のバイトをしていて感じることがあった。
それは、自分の仕事量に対してのお給料が明らかに少ない。例えば新人が入ってきたとして、その人に仕事を教える立場であるのにその新人と同じ時給。
また、他の職種に比べ仕事量が多いのに時給は変わらない。
昇給制度を設けることで、時給のためにバイトの人は頑張るし、時給の差をつけることで仕事を頑張ろうとするのではないか。
僕は時給で測られるのがすごく嫌だ。
時給に縛られない働き方を学生期間の間に見つけ、実行に移していこうと思う。その一つのプランが塾である。
これからその塾を始めるためにも、まずは自分の存在を知ってもらえるようブログを更新していこう。
好きなことだけで生きる力
僕の大好きなホリエモンが書いた新しい新書である「好きなことだけで生きていく」。
結局一貫して感じられたのは多くの人がホリエモンの本を読むが、実際に実行に移す人は少数であり行動力のある人が成功を掴んでいくということだ。
AIが台頭しあらゆる職種がAIに取って代わられる時代となる。僕たちは不安や恐れを抱くだろう。でも、そのぶん自分のやりたいことをとことんやり尽くせる時間が増え、好きなことを仕事にできるようになる。
遊びが仕事になる時代がもうやってくる。人間誰しも夢はあるが、どこかで諦めてしまっている。その夢を本気で叶えようとすれば叶えられるのに…
僕は絶対に好きなことをとことんやり尽くし、それを仕事にしてご飯を食べていく。なんとなく会社に入り、サラリーマン生活を送るなんて絶対に嫌だ。
せっかくの一度きりの人生なんだから悔いのない人生を歩みたい。
コーヒーが冷めないうちに
巷で話題のこの本をずっと読みたかった。ちょうど、弟が友達に借りていたので読ませてもらった。
内容は簡単に言ってしまえば、タイムスリップものである。最近タイムスリップものが流行りだしてるのではないかと思う。
タイムスリップとは言っても、この本は理解するのが難しい訳ではなく設定も変わっている。とある喫茶店でのお話。過去に戻るためには次の面倒くさいルールがあった。
1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
3.過去に戻れる席には先客がいる
その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、
そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ
というルールで「え、こんなんで物語進むの?」「感動するか」と思うだろう。
正直に言うと、タイムスリップ型の物語としては物足りなさを感じた。喫茶店内のお客さん同士のたわいもない会話や雰囲気は好きだった。
感動する本として期待して読むほどの本ではないかなぁ…
「僕は明日、昨日のきみとデートする」の方がまだ面白いと思う。そして、この本を読んだら次は「君の膵臓を食べたい」も是非読んでほしい。
「いつか自分が死ぬことを忘れるな」
今日は前からおもしろい人だなと目をつけていた長倉健太さんのデビュー作「超一流の二流をめざせ」を読み切った。
「この人相当やばい」
僕がこの長倉健太さんを知ったのは、半年くらい前でした。Twitterで知り合ったビジネス関係の人に勧められた講演の動画を見てやばすぎると感じた。
何がやばいのかと言うと考え方が普通の人とは違うのだ。借金をしろ。会社を辞めろ。普通では考えられないような言葉が飛び出すので最初見たときは驚いた。でも、その言葉にはしっかりと筋が通っていて考えさせられるところがあった。
人は変わりたいと思っても変われない。結局、この平和な日本で大して変わらなくても安心して生きていける状況に満足して、変わりたいと思ってても行動に移せない人がほとんどだ。それは日本で生まれ生きていく限りしょうがないという。
僕たちが変わるには常識というものを片っ端から疑い、問いを立てるというのがポイントになってくる。問いを立て、解決法を見つけ、それを実践していくのいう当たり前の手順だ。
正直このブログには書ききれないほど多くのことを教えてもらった。是非手にとって読んでほしい一冊である。また、長倉健太という人の生き方についても多くの方に知ってもらいたい。
僕は変われない人間ではなく、自分の人生を自由自在に生きる。
最近読んだ小説の感想
「何者」
「桐島、部活やめるってよ」で映画化もされた朝井リョウさんの本を読みました。
実は、この本は私が高校生の時に読んだことがあり、なんとなく考えさせられた思い出があったのでまた手に取ってみました。
ヒトコトで話の内容をまとめると、大学生たちが就職活動を通して、自分が何者かになろうとしていく話です。この本に出てくる大学生たちはTwitterを使っており、そこで自らのアカウントを持って、ツイートをします。
なんでもないようなことを気軽に発信できるようになったからこそ、ほんとうにたいせつなことは、その中にどんどん埋もれて、隠れていく。
ほんとつのことが、埋もれていく。手軽に、気軽に伝えられることが増えた分、ほんとうに伝えたいことを、伝えられなくなっていく。
Twitterは今やほとんどの大学生が利用しています。でも、私はあまり好きではありません。自慢大会に思えてしまうからです。また、他人のことはあまり気にしないという性格からも好めないでいるのかもしれません。
SNSが発達し、連絡がより手軽にできるようになる分失うものも大きいと思います。
私はLINEも使っていますが、それはあくまで連絡手段であり、現実で会って話す時間を大切にしたいと思います。
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
七月隆文さんの本です。ななつきたかふみと読むそうです。「しちがつ」と読まないように(笑)
恋愛小説ですが、ただの恋愛小説ではありません。
男の子が一目惚れした女の子に声をかけて、ふたりは付き合うことになります。そうしてラブラブなふたりの日常が続くと思われたが…
物語は途中からせつないストーリーへと変わっていきます。
正直、この小説は時間が関係してくるので(ネタバレかな…ギリギリセーフかな...)ちょっと難しいと感じる人もいるかもしれません。でも、絶対におすすめな恋愛小説です。
ラブラブなふたりの日常が後になって思い返してみると、とても寂しい日々であることに気づきます。
「読み返してみたくなる」とはこのことか!と思った小説でした。